白内障に市販の目薬?

先日、1年ぶりにカリーユニ点眼の処方があった患者さんとの話。

自分「〇〇さん久しぶりですね~!」

「久しぶり~!」

自分「少し間隔あいちゃってますけど、その間もカリーユニは使ってましたか?」

「それが病院にも行ってなかったの・・・でもちゃんと市販の白内障の目薬を使ってたから大丈夫!」

自分「そうなんですね~・・・あれ、でも市販で白内障の目薬なんてあったかな?」

「あるわよ~ほら、これこれ。ちゃんとドラッグストアで薬剤師さんに聞いて買ったんだから!」

そう言ってカバンから取り出した目薬とは・・・

というわけで、数日前に実際に経験した話です。

白内障の目薬は市販されていない

まず初めに、白内障の目薬は市販されていません

自分も自信が無かったので調べたのですが、出てきたのは動物の白内障治療薬のみ。

 

こんなやつですね。

動物用をもし人間が使ったらどうなるのか気になるところではありますが、今回は飛ばします。

もちろん、患者さんも動物用を使っていたわけではありません(笑)

カタリン点眼用0.005%は・・・?

ちなみに、カリーユニ点眼やその先発であるカタリン点眼あるいはカタリンK点眼は、処方箋医薬品ではありません。

なので、場合によっては薬局なら購入できることもあります。

しかし市販薬というわけではないですからね。

今回とはまた別の話です。

カバンから取り出したのはロートVアクティブ

というわけで本題ですが、患者さんが白内障の目薬といってカバンから取り出したのは、「ロートVアクティブ」という目薬でした。

これです。

いや~、まあ当たり前ですが、白内障の目薬ではありません。

念のため含まれている有効成分を見てみると、こんな感じ。

・パンテノール
・タウリン
・コンドロイチン硫酸エステルナトリウム
・ビタミンB6
・ネオスチグミンメチル硫酸塩
・グリチルリチン酸二カリウム
・クロルフェニラミンマレイン酸塩

白内障に有効な成分は含まれていないですね。

どうして白内障の目薬と勘違いした?

どうしてこんな勘違いが生じてしまったのか、患者さんと一緒には考えませんでした。

あまり意味がないですからね。

ただ自分の推測としては、パッケージに大きく書かれている「かすみ」という言葉が関係してると思うんですよね。

白内障の症状の1つに「目がかすむ」というものがあります。

そしておそらく、薬の購入に際してドラッグストアの薬剤師に相談しなかったのではないでしょうか。

医師や薬剤師は患者さんにしっかり「病名」と当てはめて認識しますが、患者さんは比較的「症状」を主に認識している気がします。

そして今回の場合、その「症状」だけから自分で目薬を選んでしまった

もし薬剤師にきちんと相談していれば、「目がかすむ」にも様々な原因があることを伝え、その話を通じて患者さんから白内障であることを聞き出せたと思います。

そうなれば、白内障に対してロートVアクティブを使用するなんてことは絶対に起こり得なかったと思います。

医薬品は登録販売者も販売が可能

ところで、医薬品の一部は登録販売者でも販売が可能です。

このロートVアクティブも販売できます。

しかし、登録販売者はどの程度患者さんのカウンセリングをしているのでしょうか

登録販売者がカウンセリングしてるイメージ、自分にはあまり湧かないんです。

本来はカウンセリングまでしなければいけないと思うのですが、実際にドラッグストア等ではどんな感じなんでしょう。

薬剤師にも同じことが言える

もちろん薬剤師にも同じことが言えて、薬剤師だって「販売するだけ」でも最低限の仕事は出来てしまいます。

結局は個人がどれだけしっかり意識高く取り組めるかなのかもしれません。

でも販売するだけでは、今回みたいな患者さんの勘違いは防げないんですよね。

登録販売者も含めて、カウンセリングまでしっかりしていく必要があります。

まとめ

以上、患者さんが白内障に対して市販のロートVアクティブを使用していた件から考えたことを書いてみました。

医療関係者と一般人の間で、病気や薬に関する知識の差って思った以上にあるんですよね。

なので医療関係者は、パっと見は大丈夫そうな人に対しても、出来る限りしっかりとカウンセリング等で介入していくことが大切かなと思います。