タミフルのジェネリックは使用期限が3年だそうだ

1ヶ月ほど前の話ですが、タミフルのジェネリック医薬品が製造承認を取得しました。

インフルエンザ治療薬で初めてのジェネリック医薬品です。

製造承認を取得したのは沢井製薬

今年の6月頃に発売が開始される予定です。

タミフルの現在の薬価が1カプセル283円で、ジェネリック医薬品はその半額程度になることが予想されます。

そんなタミフルのジェネリック医薬品ですが、ちょっと気になるのが使用期限。

タミフルの使用期限が10年に対して、ジェネリックは3年しかないそうです。

タミフルって出るときはいっきに出るので回転が早くて、ジェネリックは期限が3年だろうが医療現場にとっては特に問題ありません。

問題になるのは国が備蓄するタミフルです。

実は国では、新型インフルエンザの流行に備えて大量のインフルエンザ治療薬を備蓄しています。

そして以前から問題となっているのが、使用期限切れに伴う経費についてです。

今回はその辺りのことを簡単にまとめようと思います。

5650万人分のインフルエンザ治療薬を備蓄

インフルエンザ治療薬の備蓄については厚生労働省の管轄になりますが、厚生労働省の資料でこんなものがあります。⇒新型インフルエンザ対策における抗インフルエンザウイルス薬の備蓄について

平成20年度に備蓄目標量を23%から45%に引き上げ、現在国では国民の45%相当量を備蓄目標としています。

人数にすると5650万人分です。かなりの量ですよね(笑)

インフルエンザ治療薬の内訳に関しては多様性を持たせるとされていますが、現在のところタミフルがメインになっています。

インフルエンザ治療薬の使用期限切れ

そんな大量に備蓄されているインフルエンザ治療薬ですが、2018年度から徐々に使用期限切れを迎えます。

使用期限を迎えるインフルエンザ治療薬の数ですが、2018年度に1123万人分、19年度に527万人分となっています。

大量に備蓄しているだけあって、使用期限切れの数も半端ないです(笑)

タミフルの使用期限

実はタミフルの使用期限、以前は10年でなくもっと短いものでした。

それが、国の備蓄しているタミフルの使用期限が切れそうになる度に、タミフルは使用期限を延長しています。

5年から7年、そして10年へ。

出来るだけ備蓄タミフルが使用期限切れを起こさないようにしてきたわけです。

使用期限て何?って感じですね(笑)

184億円が使用期限切れ

また使用期限の延長がされない限り、2018年度に1123万人分のインフルエンザ治療薬が使用期限切れになることが分かっています。

おそらくリレンザも含まれていると思いますが、もしその全てがタミフルだと仮定した場合、1人分が10カプセルなので1億123万カプセル

厚労省はメーカーから少し安くタミフルを買っていて、それが1カプセル164.1円。薬価の60%くらいです。

それでも計算してみると、約184億円です。

184億円使って購入したタミフルが、2018年度で使用期限が切れるということです。

これまた半端ないですね(笑)

ちなみに国は2018年度予算で、他のインフルエンザ薬やワクチンも含めて備蓄経費に約190億円を計上しています。

経費節減でジェネリックを備蓄してはどうか

ということで、それならタミフルのジェネリックを備蓄してはどうかという話になるわけです。

価格はおそらくタミフルの半分。

1123万人分を全てタミフルで購入すると、約90億円の節約になります。

ただここでネックになるのがジェネリックの使用期限。

先述の通り、先発は10年のところジェネリックは3年しかないんです。

3年ということは、10年間の間に、もう2回購入しないといけない。

つまり、10年というスパンで考えると結局は備蓄費が270億円もかかってしまうことになります。

これでは意味がないですね(笑)

なぜジェネリックは使用期限が3年なのか

もちろんこれはジェネリックの方がモノが悪いから3年しかもたないという意味ではなく、あくまで3年までは問題ないということしか調べていないということです。

今後調査を続けていくことで、もしかしたらタミフルのように使用期限を延長しても問題ないということが分かってくるかもしれません。

というか、その可能性は高いと思います。

なので、個人的な意見としては、国にはぜひジェネリックで備蓄をしてほしいなと思っています。

そして、これまた使用期限を延長していってください(笑)

5650万人分を備蓄する根拠

前述の通り、これだけのインフルエンザ治療薬を備蓄する目的は新型インフルエンザへの対策です。

人口の25%(約3200万人)が新型インフルエンザに羅漢し、その全員が病院を受診

医療従事者などへの予防投与

同時に季節性インフルエンザも流行

このような条件から5650万人分を備蓄することとなっています。

でもこれ・・・どうなんですかね?笑

平成21年に新型インフルエンザが発生したときには、季節性も含めて病院の受診者は約2000万人だったそうです。

そして、基本的には新型インフルエンザが流行している時には、季節性インフルエンザは淘汰されるために流行しないそうです。

最後に根本的な部分として、インフルエンザの患者にこれだけ治療薬が処方されるのは日本だけです。効果も限定的です。

そんなものを、大量の使用期限切れを発生しながらも何百億かけて備蓄しておくことにどれだけの意味があるのでしょうか。

まとめ

以上、タミフルのジェネリックについて使用期限の部分から考えてみました。

医療現場からすれば、使用期限が10年だろうが3年だろうがほとんど問題はありません。

1年もせずに捌けます。

でも、国のインフルエンザ治療薬の備蓄として考えた場合にはどうなのか。

そもそも、そんな大量の備蓄をしておく必要は本当にあるのか

ゾフルーザが発売されたタイミングではありますが、そんなことを考えたのでした。