処方箋の改ざんだと気付けますか?

先日の記事で、病院の入院外レセプトと薬局の調剤レセプトの関係性について紹介しました。

先日の記事>>>院外処方のレセプトに処方内容は載らない

この関係性を理解しておくと、突合点検などによってもチェックできない部分があることが分かります。

そして、そういった部分こそ薬局などの現場でチェックする必要があると言えます。

そういった意味で、処方箋の改ざんを防ぐことは薬局の大きな役割です。

なぜなら、処方箋の改ざんは突合点検などではチェックができず、そしておそらく薬局でもチェックするのが難しいからです。

そんな訳で今回は、薬局でも気づきにくいであろう処方箋の改ざんの具体例を挙げてみようと思います。

これは決して処方箋改ざんを勧めるわけではありません(笑)

関連記事>>>処方箋のコピーや改ざんは悪いこと?

おそらく世の中には「こんな方法で対策してるよ~」っていう薬局があるはずです。

もしそんな薬局の人がこのブログを読んだら、その対策法を教えていただければと思います。

処方箋の改ざんが突合点検では気づけない理由

明らかな不正である処方箋の改ざん。

しかし、意外にも突合点検では処方箋の改ざんに気づくことが出来ません。

その理由は前回の記事でも書きましたが、病院の院外処方に関するレセプトには、処方内容が載らないからです。

もし患者が処方内容を改ざんし、薬局がその改ざんに気づけなかった場合、本来医師が処方したかった内容と薬局の調剤内容が異なることになります。

もし院外処方に関するレセプトに処方内容が載っていれば、薬局からの調剤レセプトと内容が食い違うので改ざんに気づくことが出来ます。

しかし、処方内容が載らないので突合点検では気づけないわけです。

処方箋の修正時には押印または署名が一般的

とは言っても、そういった処方箋の改ざんを防ぐために、処方箋の修正時には押印または署名されるのが一般的です。

「この修正は医師が行いました」という意味で、修正箇所に押印したり署名したりするわけです。

もし押印も署名も無ければ、おそらく薬局側は病院に確認の電話をします。

そうしないと、もしかしたら患者が勝手に修正をした可能性が残るからです。

じゃあ、この押印または署名によって処方箋の改ざんは防げているのでしょうか。

おそらく完全には防げていないでしょう。

細工の使用がいくらでもあるからです(笑)

というわけで、いくつか具体例を挙げてみます。

①小さな印鑑が押してある

これは実際にあったと聞いてます。

例えば医師の名字が『佐藤』だった場合。

処方箋を修正して、そこに『佐藤』という小さな印鑑が押してあるわけです。

今の時代、100均でも小さな印鑑が売ってますからね。

それを買って、修正したところに押すだけです。

処方医氏名のところに押してある印鑑とは違ってきますが、修正用の小さな印鑑を使う医師や薬剤師って多いですよね。

なので、そういった場合に印鑑を押したのが本当に医師なのか分からないわけです。

②署名する

わざわざ小さな印鑑を押さずとも、修正したところに署名がされてあっただけでも薬局は医師による署名だと認識します。

処方箋には処方医氏名の欄がありますが、ほとんどの場合には記名押印です。

わざわざ署名をする医師はほとんでいません。

まあ面倒ですよね(笑)

しかしそこが記名押印の場合、医師の本当の署名がどこにもありません。

つまり薬局側からすると、処方が修正されていて署名があったとしても、その署名が本当に医師が署名したものなのか確認しようが無いというわけです。

③処方箋の使用期間を自分で記入する

処方箋には、処方日を含めて4日間という有効期限があります。

使用期間の欄に日付が記入してあればその日付まで使用可能ですが、何も記入が無ければ4日間になります。

そこで、有効期限を過ぎてしまった場合に、この使用期間を自分で記入してしまうわけです。

この使用期間の欄、医師が記入した場合でも署名や記名押印などの決まりがありません。

なので、日付が記入してあった場合に、もし患者が自分で記入したものであっても薬局では気づけないわけです。

処方箋の改ざんを防ぐためには?

このように、院外処方の場合には医師の処方内容がレセプトに載らないため、処方箋の改ざんに気づきにくいという問題点があります。

これを防ごうと思ったら、レセプトに処方内容を載せる処方箋の形式を変更するしか無いような気がします。

そうすることで、未然に防ぐことは難しくても突合点検でチェックができるため抑止につながるんじゃないかと思います。

もし、処方箋の改ざんを未然に防ぐために工夫をしている薬局があれば、ぜひ教えていただきたいと思います。

とりあえず、処方箋の修正がされていた場合には、たとえ医師の押印や署名があったとしても注意して患者に薬を渡す必要があるかなと思います。

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