GS1コードとJANコードの違い。あの数字は何を意味しているのか

数日前の話題ですが、QRコードの魔法の比率「1:1:3:1:1」というのが面白かったです。⇒どうしてあの形なの? QRコードに秘められた技術を「生みの親」に聞いた

薬局で働いていると目にするのは主にGS1コードですよね。少し前まではJANコードでした。

突然JANコードからGS1コードに切り替わって、

「コードが細くて発注しにくいわ!!」

なんて思ったのが記憶に新しいです。すぐに慣れましたが(笑)

ただ、薬局で働いてる側からすれば、

「なんで変わったの?」

とか、

「何が違うの?」

とか、疑問に思うことが結構ありますよね。

あの数字にだって、実は意味があるんです。

そんなわけで今回は、GS1コードやJANコードについて簡単にまとめようと思います。

GS1とは

まず初めにGS1とは何なのか。

そもそもGS1とは、流通コードの管理や流通標準に関する国際機関です。

そして、GS1が定め管理しているコードの総称を、「GS1コード」「GS1識別コード」と呼んでいます。

そして、そのGS1コードの中の1つがJANコードになります。

JANコードはGS1事業者コードと商品コードから構成されている

まず初めに、分かりやすいのでJANコードを見てみます。

JANコード

この13桁の数字は主に3つに分けられます。

①GS1事業者コード

②商品コード

③チェックデジット

それぞれについて簡単に説明します。

①GS1事業者コード

GS1事業者コードは、GS1コードを使用したい企業が申請して取得する必要があり、企業ごとに決められています。

7桁の場合と9桁の場合があり、

・GS1事業者コードが7桁の場合には商品コードが5桁

・GS1事業者コードが9桁の場合には商品コードが3桁

となっています。合わせて12桁ということには変わりありません。(短縮タイプでJANコード自体が8桁しか無いものもあります)

ちなみに具体例を挙げると、第一三共のGS1事業者コードは「4987081」となっています。

②商品コード

商品コードは、商品ごとに企業が割り振ります。

商品コードが3桁だと1000個の商品にしか割り振ることが出来ません。

製薬企業のように商品数の多い企業は、GS1事業者コードが7桁で商品コードが5桁の場合が多いです。

ちなみに、第一三共のロキソニン錠60mg PTP100錠包装は商品コード「10540」となっています。

③チェックデジット

最後にチェックデジットは、コードが間違っていたり偽造されていたりしないかをチェックするための数字です。

一定の計算式に基づいて算出された数値が、コードの一番後ろに1桁付いています。

先ほどのJANコードの画像だと、チェックデジットは「6」です。

GS1データバーもJANコードとほとんど同じ

ここまでJANコードについて説明してきました。

現在の医薬品にはGS1コードの中でもGS1データバーというものが使われているのですが、構成としてはJANコードとほぼ同じです。

GS1事業者コード、商品コード、チェックデジットに少し情報が加わっただけです。

そして、JANコードからの変更を行った理由が、大きく2つ挙げられます。

箱包装のコードに期限やロット番号の情報を加えてトレーサビリティを担保するため

PTPシートにもコードを記載するため

箱包装にGS1データバー合成シンボルCC-A

先のJANコードの説明にもある通り、JANコードから分かることは事業者商品だけです。その商品の期限やロットは分かりません。

それらの情報を加えるために、JANコードから変更になったのがGS1データバー合成シンボルCC-Aです。

ちょっと名前が長くて難しいですが、写真を見て貰えればすぐに分かると思います。

ロキソニンの100錠包装

見たことありますよね(笑)

これは現在のロキソニンの100錠包装のGS1コードです。

コードの下の数字を見て貰えれば分かると思いますが、事業者コード「4987081」と商品コード「10540」が同様に含まれています。

そして、その上段には期限とロットを現わす合成シンボルCC-Aが記載されています。

ちなみに、事業者コードの前に付いてる「1」は包装単位であることを示しています。ここが0」だと調剤単位であることを示します。PTPシートに付いてるGS1コードは、ここが「0」になります。

PTPシートにGS1データバー

ということで、次にロキソニン錠60mgの10錠シートを見てみます。

ロキソニンのシート

事業者コードの前が「0」になっています。

こちらは、期限やロットを表す合成シンボルCC-Aが記載されていません。

包装とPTPシートで商品コードが異なる

箱包装とPTPシートの画像を見比べると、同じロキソニンでも記載されている商品コードが異なることが分かるかと思います。

箱包装の商品コード:10540

PTPシートの商品コード:75335

これは、包装の商品コードから分かるのは「ロキソニンの100錠包装(10錠シート)」PTPシートの商品コードから分かるのは「ロキソニンの10錠シート」だからです。

少し意味合いが異なります。

なので、例えばロキソニンの100錠包装(10錠シート)と1000錠包装(10錠シート)では、包装の商品コードは異なりますがPTPシートの商品コードは一緒です。(どちらも10錠シートだから)

PTPシートのGS1コードからは期限やロットは分からない

また、たまに勘違いしている人がいますが、PTPシートに記載されているGS1コードから分かる情報は、事業者商品だけです。

そのシートの期限やロット情報は含まれていませんので、勘違いしないように注意が必要です。

まとめ

以上、JANコードとGS1コードについてまとめました。

JANコードは、数あるGS1コードの中の1つ

箱包装のGS1データバー合成シンボルCC-Aからは事業者、商品、期限、ロットが分かる

PTPシートのGS1コードからは事業者、商品が分かる

実は、包装のGS1コードに期限らロットを表す合成シンボルCC-Aを記載することは、まだ義務にはなっていません。

企業として記載する用意が出来たら随時記載するようにしてくださいという段階です。

なので、まだ箱包装に合成シンボルCC-Aの記載が無い薬も多くあります。

ただそれだと、トレーサビリティが担保されないですからね。

早く全ての薬に合成シンボルCC-Aが記載されてほしいところです。

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