グーフィス(エロビキシバット)は新機序の便秘治療薬!

12月4日、厚労省の薬食審・医薬品第一部会で新薬6製品の承認可否を審議し、5製品が承認了承となりました。

5製品の中には以前からブログで記事にしていたレキサルティ(ブレクスピプラゾール)があるのですが、

以前の記事>>レキサルティ(ブレクスピプラゾール)の日本での発売はいつ?気になる副作用は?

以前の記事>>アルツハイマー型認知症に伴う行動障害にブレクスピプラゾール?

それと一緒に新機序の便秘治療薬グーフィス錠も承認了承となりました。

グーフィス錠は胆汁酸の再吸収にかかわるトランスポーターを阻害するという、これまでの便秘薬とは少し変わった機序を持つ薬です。

販売もEAファーマと持田製薬の2社で行われる予定とのことで、その辺りも踏まえながら簡単にまとめておこうと思います。

グーフィス錠は胆汁酸トランスポーター阻害剤

グーフィス錠の作用機序

グーフィス錠は胆汁酸トランスポーターを阻害するということで、承認されれば世界初の機序を持つ薬になります。

その作用機序ですが、胆汁酸は肝臓でコレステロールから合成され、胆道を通って放出されます。

放出された胆汁酸は十二指腸・空腸・回腸と流れていき、その間に95%が再吸収されます。

グーフィス錠は、この回腸で再吸収に関与する胆汁酸トランスポーターを阻害します。

これによって大腸内の胆汁酸濃度が上昇します。

胆汁酸は便の形成に必須な成分であり、大腸内の胆汁酸濃度が上昇することで便の形成が進み、排便が促されます。

ゼチーアと似た作用機序?

便秘治療薬ではありませんが、似たような作用機序の薬にゼチーア(エゼチミブ)があります。

ゼチーアは小腸のコレステロールトランスポーターを阻害して吸収を阻害することで、血中コレステロール値が低下するとされています。

胆汁酸もコレステロールから合成されているので、機序としては似ている気がします。

ただちょっと気になるのが、ゼチーアの添付文書で副作用を見ると

便秘15件(3.0%)発疹12件(2.4%)下痢11件(2.2%)腹痛10件(2.0%)

このように記載されています。

下痢の副作用が多ければ、それはつまり下痢=便秘の改善と捉えることもできます。

しかし、わずかですが便秘の方が多いんですよね・・・

このあたりは、もう少し詳しく調べれば分かるのかもしれません・・・気が向いたら調べようと思います(笑)

EAファーマとは

このグーフィス錠はEAファーマと持田製薬の2社で販売される予定とのことですが、EAファーマって知ってますか?

味の素製薬とエーザイを母体として、2016年にできたばかりの新しい会社なんです。

消化器疾患に特化した「消化器スペシャリティファーマ」を自称していて、今回のグーフィス錠もその一環になります。

グーフィス錠は、2012年に前身の味の素製薬がスウェーデンのアルビレオ社とライセンス契約を結んで日本に持ち込んだ薬です。⇒味の素製薬㈱とアルビレオ社、日本とアジアにおけるElobixibatのライセンス契約を締結

それが今回、ようやく日の目を見るかたちになります。

慢性便秘症治療薬AJG555も製造承認申請中

先日11月27日、EAファーマはグーフィス錠とは別に、慢性便秘症治療薬AJG555(ポリエチレングリコール製剤)の製造承認申請も行いました。

こちらはオランダのNorgine社とライセンス契約を結んで日本に持ち込んだ薬で、すでに海外ではMOVICOLという名前で販売されています。

特に小児の慢性便秘に対して、現在日本で販売されている薬では選択肢が少なく、AJG555の販売が待ち望まれています。

このAJG555も、承認取得後は持田製薬と共同で販売していく予定だそうです。

グーフィス錠よりもAJG555に期待?

以上、グーフィス錠とその関連事項について簡単にまとめました。

新機序の便秘治療薬であるグーフィス錠ですが、個人的にはAJS555の方に期待しています。

理由としては糖尿病のSGLT2阻害剤もそうでしたけど、再吸収を阻害するタイプの薬は予想外な副作用がありそうで怖いんですよ。ほんと個人的な理由です(笑)

ただ、これらの薬のおかげでEAファーマの消化器疾患における認知度はいっきに上がりそうです。

今後もEAファーマがどんな薬を出してくるのか、注目していこうと思います。

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