ミツロウとサラシミツロウの違い

軟膏について調べていると、たまに出てくるのがミツロウサラシミツロウです。

これらがそのまま使われていることは無いと思いますが、軟膏の基剤として有名な単軟膏にはミツロウが使われているし、白色軟膏にはサラシミツロウが使われています。

名前からなんとなく想像が付くかと思いますが、ミツロウに一手間加えたものがサラシミツロウなんです。

というわけで今回は、ミツロウとサラシミツロウの違いについて紹介します。

ミツロウとは

そもそもミツロウとは何なのか。

ミツバチの巣がロウからできていることはご存知でしょうか。

ロウとは、ミツバチが花の蜜をハチミツに変換する際に、腹部のロウ分泌腺から分泌される物質です。

この物質で巣が出来ているわけですが、巣にはロウ以外にも花粉やプロポリスや排泄物が付着しています。

巣からそれらの付着物を取り除き、精製したものがミツロウになります。

サラシミツロウは『晒し』ミツロウ

次にサラシミツロウですが、これは名前の通り、ミツロウを『晒し』たものです(笑)

ミツロウを日光に晒し、脱色・脱臭したものがサラシミツロウと呼ばれます。

ただそれだけなんです(笑)

ミツロウとサラシミツロウの色の違い

ちなみに、蜂の巣を見て分かるようにミツロウは少し黄色っぽい色をしています。

これを日光に晒していると脱色していくため、サラシミツロウの方が少し白っぽくなります。

この辺りを絡めて覚えておくと、白色軟膏に使われている基剤がミツロウではなくサラシミツロウだということも分かりやすいと思います。

名前だけでなく色も白いですからね(笑)

ちなみに単軟膏は黄色っぽいですが、ミツロウの影響です。

化粧品に使われる

特にミツロウですが、手作りで化粧品や口紅を作る場合に基剤として用いることがあります。

最近では添加物等にこだわりを持つ人が、手作りすることが増えているようです。

アレルギーがある

まれにですが、ミツロウやサラシミツロウに対してアレルギーを持つ人がいます。

塗り薬や化粧品を使ってアレルギーが出た場合、まずは主成分や界面活性剤を疑うかと思います。

それらが原因ではない場合、基剤にミツロウやサラシミツロウが含まれていないか確認してみると良いかもしれません。

単軟膏と白色軟膏に使われている

先程少し書きましたが、ミツロウとサラシミツロウはそれぞれ単軟膏と白色軟膏に使われています。

単軟膏ミツロウ(33%)+植物油(適量)

白色軟膏サラシミツロウ(5%)+セスキオレイン酸ソルビタン(2%)+白色ワセリン(適量)

単軟膏は、ミツロウに油を加えてやわらかくし、塗り薬にしただけ。

白色軟膏は、白色ワセリンに少しサラシミツロウと界面活性剤(セスキオレイン酸ソルビタン)を加えて硬くし、吸水性を持たせています。

単軟膏と白色軟膏は、亜鉛華単軟膏と亜鉛華軟膏に使われる

ミツロウとサラシミツロウが単軟膏と白色軟膏に使われることを書きました。

これら2つは実際には薬として使用されることは滅多にありません。

多くの場合には塗り薬の基剤として使用されます。

実際にこの単軟膏と白色軟膏を、基剤として使い分けているのが亜鉛華軟膏と亜鉛華単軟膏です。

亜鉛華単軟膏=酸化亜鉛(10%or20%)+単軟膏(適量)

亜鉛華軟膏=酸化亜鉛(20%)+流動パラフィン(3%)+白色軟膏(適量)

実際に2つを見比べてみると分かりますが、亜鉛華軟膏は亜鉛華単軟膏と比べて光沢があります。

これは、亜鉛華軟膏には流動パラフィンが含まれているからです。

また、界面活性剤の含まれる白色軟膏を基剤にしている亜鉛華軟膏は、亜鉛華単軟膏と比べて吸水性があります。

そのため、浸出液など皮膚からの分泌物が多い場合には、吸水性のある亜鉛華軟膏が使われることが多くなります。

さらにサラシミツロウの含まれる白色軟膏を基剤としているため、亜鉛華軟膏の方が白っぽくて硬さがあります。

まとめ

以上、ミツロウとサラシミツロウの違いから、単軟膏と白色軟膏の違い、亜鉛華軟膏と亜鉛華単軟膏の違いまで簡単にまとめました。

一番言いたかったことは、サラシミツロウが『晒し』ミツロウっていうことですかね(笑)

最近はプロポリスやマヌカハニーなど、蜂に関連する健康食品をよく見ます。

実はミツロウやサラシミツロウも蜂に関連していたんですね。

蜂ってすごいですね(笑)

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