【食アド】日本の食料自給率に関するまとめ

食生活アドバイザー試験でたまに出題されるのが、食料自給率に関する問題。

食料自給率について詳しい人はあまりいないと思いますが、試験に出題されるレベルそこまで高くありません。

今回は、試験に出題されるとしたらこの程度という必要最低限のレベルで食料自給率についてまとめようと思います。

食料需給表とは

まず最初に食料需給表について。

実は食料自給率とは別に、食料需給表というものが存在します。

この表には様々な食品の生産量や輸出量・輸入量が載っており、その数値を元に食料自給率を算出することが可能となります。

農林水産省は毎年食料需給表を作成し、FAO(国連食糧農業機関)とOECD(経済協力開発機構)に報告しています。⇒平成28年度食料需給表

この食料需給表はFAOの作成手引きに従って作成するため、世界各国でほぼ同様の方法で作成しており、各国間での比較が可能になります。

これを比較してみると、やはり先進国ではエネルギーや動物性脂肪の過剰摂取、一方の発展途上国ではエネルギーやたんぱく質の摂取不足が問題となっていることが分かります。

栄養失調症

発展途上国での栄養失調が問題になっているわけですが、実は栄養失調の人の60%はアジア人なんです。

意外ですよね。自分はアフリカだと思っていました。

ただ比率でいえばアフリカが圧倒的で、アフリカ人の4人に1人は栄養失調と言われています。

アフリカと比べてアジアの人口が極端に多いので、このような統計になっています。

栄養失調の種類

一般的に栄養失調症と聞くと、アフリカなどで極度にやせ細っている人を思い浮かべるかと思います。

しかし、実は栄養失調にも種類があり、多くはマラスムスクワシオコールのどちらかになります。

マラスムス:タンパク質を含むエネルギー欠乏による栄養失調症。極度のやせ細り。

クワシオコール(クワシオルコル):タンパク質の欠乏による(と考えられている)栄養失調症。やせ細るが、腹部は膨張し足は浮腫んでいる。カビ毒の一種であるアフラトキシンの中毒でも発症する。

アフラトキシンは日本ではほとんど心配する必要のない毒ですが、ナッツ類から稀に検出されるカビ毒です。

アフラトキシンを摂取すると肝臓に障害を負います。タンパク質のほとんどは肝臓で産生されるため、肝臓の障害によってタンパク質が産生されなくなり、クワシオコールとつながると言われています。

食料自給率

食料自給率とは、ご存知の方が多いと思いますが『国内の食料で、国民の食生活をどれだけまかなえるか』を示す指標です。

食料自給率について議論するときは一般的にカロリーベースの自給率が使われることが多いのですが、実は他にも算出方法があります。

もちろん、それによって数値は変わってきます。

カロリーベース

生産額ベース

何のために食料自給率を算出する必要があるのか、ということを考えるとカロリーベースで議論するのが良い気がするのですが、比較的低カロリーな野菜や果物の食料自給率を議論する場合には、生産額ベースの食料自給率の方が適していると言われています。

ちなみに、カロリーベースで食料自給率100%を超えている国は、カナダ、オーストラリア、フランス、アメリカの4ヶ国しかありません。

日本の食料自給率

食料自給率が低い低いと言われている日本。

実際に日本の食料自給率は、カロリーベースで見ると1965年に73%だったのが、2000年には40%になってしまいました。

その後は変わらず横ばいです。

しかしながら、生産額ベースで見ると実は食料自給率64%へと跳ね上がるんです。

意外ですよね(笑)

カロリーベースで語られることが多いのは農林水産省が食料自給率改善のための予算を得やすくするためなんて言われていますが、どうなんでしょうか。

そもそも輸出入にかけられる関税がもっとフリーになれば、食料自給率なんて気にする必要が無くなるんですけどね。

日本の穀物自給率

食生活アドバイザー試験の対策としては、たまに穀物自給率も問われます。

日本の穀物自給率は現在28%となっています。

カロリーベースで見た全体の食料自給率よりも低い状況です。

ちなみに、カロリーベースの食料自給率の求める際に牛肉・豚肉・鶏肉に関しては、それぞれの自給率に穀物自給率を掛けて計算します。

これは、それぞれの畜産物の飼料の自給率を踏まえた方が数値として適切になるからです。

食料・農業・農村基本計画

農林水産省は、食料自給率の向上を目指して2005年に「食料・農業・農村基本計画」を策定しました。

これによると、2020年度にカロリーベースで50%、生産額ベースで70%とすることを目標としています。

生産額ベースはあと5%くらいですが、カロリーベースは計画策定後も変わらず40%前後です。

この調子では、2020年度までに50%を達成するのは到底無理そうですね。

まとめ

以上、食料自給率について食生活アドバイザー試験に出そうな内容を簡単にまとめてみました。

そんなに覚えることは無いですよね(笑)

カロリーベースと生産額ベースの違い、穀物自給率、後は日本の自給率の数値くらいでしょうか。

最後に食料自給率とは少しずれてしまうのですが、実は食料受給表から各国の栄養供給量が分かるのですが、日本は1人あたり2417.5kcalとなっています。

一方で、日本人の平均摂取カロリーはご存知ですか?

約1900kcalです。

この差の約500kcalはどこにいったのか。

廃棄です。

日本人は毎日1人あたり500kcalを廃棄してるということです。

500kcalは結構な量ですよね。その4倍あれば成人男性が十分に生きていける量です。

考えさせられますよね。

もちろん、この廃棄の量を完全にゼロにすることは当然不可能です。

しかし、個人でできることを少しずつやっていけば・・・世界で何かが変わるかもしれません。

食料自給率のことを考える時は、そんなことまで思い出してもらえればと思います。

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