市販の酸化マグネシウムE便秘薬には注意が必要

市販の便秘薬といえば「コーラック」や「タケダ漢方便秘薬」など色々な種類があります。「ビオフェルミンS」もそうですね。

そんな中、以前テレビを見ていて気づいたのですが、最近は酸化マグネシウムの市販薬のCMも流れてるんですね。

酸化マグネシウムE便秘薬」という商品名で健栄製薬から発売されています。

 

 CMで言っていたのが以下の内容。

「便秘薬には刺激性と非刺激性があるのをご存知ですか?」

「酸化マグネシウムは非刺激性だから、お腹が痛くなりにくく、クセになりにくい。」

「便秘に効くのは健栄製薬の、酸化マグネシウムE便秘薬。」

「5歳から飲めます。」

まあ言っていることは間違っていないと思います。

酸化マグネシウムといえば、病院で処方される便秘薬の中ではおそらく一番知名度が高い薬。

おそらくこのCMを見て、

「あ、酸化マグネシウムもドラッグストアで買えるんだ!」

と思う人も多いのではないでしょうか。

特に高齢者に対してテレビCMの影響力は大きく、今まで便秘に悩んでいたけれど病院に行くほどでもないっていう人がこのCMを見て、

「ドラッグストアで買えるなら楽だから試しに飲んでみよう!」

と考えることは十分にあり得ます。

というかCMを流す目的はそこです(笑)

ただ、CMを見てなんとなくインターネットでこの薬の購入ページを見てみたのですが、気になったのが【用法・用量】についてです。

酸化マグネシウムE便秘薬の用法・用量

これを見ると、1日1回寝る前での服用です。

大人は3錠~6錠

1回に6錠とか・・・多いでしょう(笑)

1錠に約330mgの酸化マグネシウム

ちなみに、

これを見て分かるように、成分量としては1錠に約330mgの酸化マグネシウムが含まれています。

これを寝る前に6錠飲んだら・・・下痢しないですかね??笑

医師が処方する場合には、寝る前に6錠という処方は滅多にしないですよね。6錠分3毎食後みたいな出し方がほとんどだと思います。それでも多い気がしますが(笑)

もしこの酸化マグネシウムE便秘薬を飲んでみようと思ったら、用法用量を鵜呑みにせず自己調節して飲んでほしいところです。

高マグネシウム血症に注意

下痢に関してはまだ良いんです。1回飲んでみて下痢したら、次からは減量するだろうから。

それよりも気になるのが高マグネシウム血症です。

平成27年12月に厚生労働省が「酸化マグネシウムによる高マグネシウム血症について」という安全性に関する情報を出しました。

平成24年4月から平成27年6月までの3年間で高マグネシウム血症が29例(うち死亡4例)報告され、このうち19例(うち死亡1例)は酸化マグネシウムの服用が関係していると考えられる、とのことです。

特に高齢者や便秘症の患者に多く、腎機能が正常な患者でも発症している場合があるとのことです。

定期的な血中マグネシウム濃度の測定

高齢者や長期で酸化マグネシウムを服用している患者に関しては、定期的な血中マグネシウム濃度の測定を行うように添付文書に書かれています。

しかし、ドラッグストアで酸化マグネシウムE便秘薬を購入して飲む場合には、まず血中マグネシウム濃度を測定する環境がありません

そのため、市販で購入する人が増えれば増えるほど、高マグネシウム血症を発症してしまう人が増えてしまうのではないでしょうか。

高マグネシウム血症の初期症状

高マグネシウム血症は重篤な状態まで進行してしまう可能性もありますが、病院を受診さえすれば対処は可能です。

高マグネシウムの初期症状として、「嘔吐、傾眠、だるさ、除脈」などが挙げられます。

酸化マグネシウムE便秘薬を飲んでいる人は、もしそういった症状があった場合には早めに病院を受診してもらえればと思います。

まとめ

以上、酸化マグネシウムE便秘薬についての記事でした。

酸化マグネシウムがドラッグストアなどで気軽に購入できることは良いことだと思うのですが、やはり高マグネシウム血症は怖いですよね。

医師と相談する機会も無いので、気付かずに服用を続けてしまう可能性があります。

この酸化マグネシウムE便秘薬は第3類医薬品なので、登録販売者でも販売が可能です。薬剤師だけでなく、登録販売者に対しても高マグネシウム血症に関する情報は広めないといけないなと思いました。

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