SPF豚でプラセンタの差別化は図れるのか

食生活アドバイザーの勉強をしていて知ったSPF豚

最近は結構サプリメントなどでもSPF豚を使用している物が増えていて、そこを売りにしている商品もあります。

ただ、SPF豚についてきちんとした知識を持っていたら、「だから何なの?」といったことが多いのも事実です。

そんなわけで今回は、SPF豚についてまとめて記事にしてみようと思います。

SPF豚とは

そもそもSPF豚とは、Specific Pathogen Free豚の略になります。

日本語にすると特定の病原体を持っていない豚ということになり、病原体などを全く持っていない豚というわけでは無いので注意が必要です。

特定の病原菌とは

ではその特定の病原体とは何かというと、

オーエスキー病、豚流行性下痢症、伝染性下痢症、萎縮性鼻炎、マイコプラズマ肺炎、豚赤痢、サルモネラ・コレラ・スイス感染症、トキソプラズマ病

になります。そんなに多くないことが分かるかと思います。

SPF豚の生産方法

SPF豚は、決められた基準を満たしていると認定を受けた養豚農家・牧場でしか生産できません。

一番最初は、妊娠した母豚から子宮ごと子豚を取り出し、殺菌された無菌の場所で育てられます。この最初のSPF豚を「プライマリー豚」といいます。

このプライマリー豚同士を繁殖させ、無菌状態の中で自然分娩され自然飼育された新たなSPF豚を「セカンダリー豚」といいます。

市場に出荷されているSPF豚は全て、このように無菌状態の中で自然分娩され自然飼育されたセカンダリー豚ということになります。

無菌豚との違い

無菌状態の中で生まれ殺菌された飼料で育てられているため無菌豚と思われがちですが、実際には腸に大腸菌などが存在します。

そのため、完全に無菌の豚というわけではありません

完全無菌の豚というのもいることはいるのですが、かなり特殊な環境の中で飼育しなければならないため滅多に目にすることはありません。

SPF豚は生で食べられるのか

これはSPF豚は無菌だという勘違いから生まれた考えなのかもしれないですが、SPF豚であろうと生で食べることはできません。なぜかというと、豚の多くはE型肝炎ウイルスに感染しているからです。

豚は生後6ヶ月程度で出荷されるのですが、それまでにほとんどの豚がE型ウイルスに感染します。

E型ウイルスは感染期間が短いので出荷までにほとんど治癒しているのですが、まれに出荷時にもまだ肝臓や筋肉にウイルスが存在していることがあります。

これはSPF豚でも同じです。

さすがに普通の豚より確率は低いですが、SPF豚はE型ウイルスに感染していないことは保証してくれていませんので、しっかり加熱して食べる必要があります。

SPF豚でプラセンタの差別化

さて、そんなSPF豚ですが、サプリメントの中でも特にプラセンタに多く使用されています。

SPF豚のプラセンタ

プラセンタと言えば豚の胎盤を原料としたサプリメントで、主に美容目的で飲んだり肌に塗ったりします。

豚の胎盤を飲んだり肌に塗ったりするもんだから、そりゃ清潔というか安全な豚の胎盤の方が安心できるような気がするのも分かります。

SPF豚のプラセンタは全く安心できない

でも思い出してほしいのが、SPF豚は特定の病原体を持っていないというだけです。

それ以外の病原体に感染することはもちろんあり得ますし、その時には薬で治療を行ったりもします。

そういう意味では、SPF豚のプラセンタだから安心できるということは全くなく、通常の豚のプラセンタと差別化できるほどでも無いと考えています。

まとめ

以上、SPF豚について簡単にまとめました。

特定の病原体を持っていないだけで無菌というわけではない

SPF豚であろうとE型肝炎にかかっている可能性はある

このことから、SPF豚のプラセンタだからといって安心できる理由にはなりません。

最近では飲んだり肌に塗ったりだけでなくプラセンタも注射をすることも多いようですが、本当に気を付けた良いと思います。それによって何か副作用があっても、誰も補償はしてくれないですからね。

 

コメントを残す