自家製梅干しの塩分に注意

投薬での患者さんとの会話。

患者「塩分摂りすぎないように言われたけど、何気を付ければ良いかな?」

自分「塩分ですか?血圧とか腎臓とかですか?」

患者「まだ数値的には問題無いんだけどね。塩はあまり使わないようにしてるんだけどね~」

自分「塩を使わないようにしてるなら、あとは野菜を積極的に食べるとかですかね?」

患者「野菜も結構食べてるからな~」

自分「そうなんですね。何か普段心がけてることとかありますか?」

患者「うん、毎朝自家製の梅干しを1個食べるようにしてるんだけど、大丈夫だよね?」

自分「あ、それは・・・」

先日こんなやり取りがありました。

塩分を摂りすぎないようにしているけど、聞いてみると毎朝梅干しを食べてる。しかも自家製の梅干し

ご存じの方も多いと思いますが、自家製の梅干しは結構な量の塩分が含まれています

以前に自家製梅酒について記事にしたことがあります。

梅酒造りは発酵について勉強するのに最適な件。酒税法違反にならないように注意!

2017.08.02

実は梅干しを作るのって、梅酒を作るよりも少し手間がかかるんです。それでいて、市販のように美味しくならない。さらに塩分もかなり含まれている。

そんなわけで自分だったら梅干しなんて絶対に作ろうとは思わないんですが、高齢者でたまに梅干しを作っている人がいます。手間がかかる方が楽しいんでしょうね。なんとなく分かります。

ただ塩分には気を付けないといけません。

そんなわけで今回は、昔ながらの自家製梅干しと、さらに最近よく売られている減塩の梅干しについて、その塩分の量など書いてみようと思います。

梅干しの作り方

まず初めに、古くから行われている梅干しの作り方を簡単に紹介しておきます。

・6~7月頃に手に入る完熟の梅を用意する。

・容器の消毒、梅の水洗い、ヘタ取りをする。

・容器を梅と塩でいっぱいにする。

・数日で梅酢が出てきて容器が満たされる。

・そのまま1か月くらい漬けておく。

・漬け終わった梅を4日ほど天日干しすれば完成です。

こんな感じで、ただ漬けておくだけの梅酒とは違って少し手間が増えます。ただ、作るのに必要な期間は梅干しの方が短いです。

この昔ながらの方法で作った梅干しは一般的に『白干し梅』と言われます。

作り方を見れば分かると思いますが結構な量の塩を使っており、その分『白干し梅』には塩分が多く含まれています。(塩分が多く含まれているため保存が効きます)

市販されている梅干しの作り方

『白干し梅』以外の市販されている梅干しには「あっさり味の梅干し」や、「はちみつ漬けの梅干し」、「鰹節梅」、「昆布梅」などがあります。

これらは『調味梅干し』と呼ばれ、『白干し梅』を水に漬けて塩抜きし塩分濃度を下げたものや、そこからさらに調味液に漬けて味をつけたものです。(自家製の『白干し梅』を塩抜きすることも可能ですが、結構な手間がかかります)

それぞれの梅干しの塩分量は?

市販されている梅干には塩分濃度が書いてあるのですが、自家製の梅干にはもちろん記載がありません。なので覚えておくしかないのですが、
だいたい『白干し梅』は塩分濃度が20%くらいになります。

市販されている塩抜きした梅干や塩抜きして味付けした調味梅干が10%前後

さらに塩抜きして塩分濃度を3%前後まで下げたものも売られてます。

梅干の重量は一般的なサイズで20g程度。小ぶりなものだと10g程度です。

このことを踏まえると、

自家製の梅干や一般的な白干し梅には塩分が4g近く含まれていることになります。

塩抜きしたものや味付けしたものでも2g近く含まれます。

もちろん梅の大きさやそれぞれの塩分濃度で変わってくるのですが、思っている以上に塩分が含まれていることが分かると思います。

食塩摂取量

厚生労働省が定める「食事摂取基準」の2015年版では、

男性が8g未満

女性が7g未満

という食塩の摂取量の目標値が設定されました。

この数値を考えると、自家製の梅干などは2個食べるともう目標値を超えてしまうことになります。

なんとなく梅干しは体に良さそうなイメージがありますが、塩分に関してはあまり食べ過ぎるのも良くない食材といえます。

※現在の日本人の平均摂取量は男性11.1g、女性9.4g。

まとめ

以上、自家製梅干しとその塩分についてまとめました。

梅干の食べ過ぎは塩分過多を引き起こしてしまうことが分かっていただけたかと思います。

確かに梅干しには体に良い成分も多く含まれているのですが、やはり食べ過ぎは塩分の面からオススメできません。

昔ながらの日本食は、塩漬けにして塩分濃度を高めることで食材を保存可能にしていたものが多くあります。漬物なんてまさしくそうですよね。

梅干しと同様に日本食も何となく体に良いイメージがあるかもしれませんが、バランスを間違えると塩分過多になるものが多くあります。醤油なんかもそうです。

ですので、そういったことを分かったうえで食事を考えていただければと思います。

とりあえず、自家製梅干しは多くても1日1個までにしておくのが良いんじゃないかなと思います。

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