調剤の動線を意識した薬の配置

これまで数多くの薬局を見てきましたが、当然ですがそれぞれの薬局に特徴があります。

ここは勉強になるな〜といった薬局から、これはヤバいだろ!といった薬局まで様々(笑)

そんな中で、結構興味深いのが薬の配置

これまでは、薬の配置といえば大方次の2つのいずれかでした。

あいうえお順

薬効別

印象としては「あいうえお順」の店舗が多い気がするのですが、自分は最近新たに

後発医薬品を調剤する量

調剤に関わる人数

この2つを考慮して薬の配置を考えるようにしています。

今回は、その考え方についてまとまてみようと思います。

後発医薬品の調剤量の増加

まず大前提として、どの薬局でも在庫する医薬品の種類が増えています。

その理由としては単純で、後発医薬品の調剤量が増えたから

後発医薬品を在庫するようになっても、その先発医薬品を在庫しないのはなかなか難しいですよね。

なので各薬局、後発医薬品が発売されればされるほど在庫する医薬品の種類が増えています。

調剤における動線の増加

上記のように在庫する医薬品の種類が増えることで、調剤における動線も増加します。

これも考えてみれば当然のことで、在庫が100種類であれば1ヶ所にまとめておいて動かずに調剤できますが、2000種類もあるとあちこち動きまわって調剤する必要が出てきます。

そして、動線の増加は患者さんの待ち時間の増加にも直結します。なので、少しでも動線を減らすような医薬品の配置を考える必要が出てきます。

では、どのような医薬品の配置が適切なのでしょうか。

ここでは「後発医薬品を多く調剤する薬局」について考えます。

後発医薬品をあまり調剤しない薬局は、そもそも在庫する医薬品の種類が増えていないと思いますので、これまで通り「あいうえお順」や「薬効別」で問題ないと思います。

後発医薬品の配置

後発医薬品を多く調剤する薬局において、後発医薬品の配置には大きく2パターンあります。

「あいうえお順」や「薬効別」に後発医薬品を組み込む

後発医薬品をまとめて配置する

「あいうえお順」や「薬効別」に後発医薬品を組み込むというのは、先発医薬品と後発医薬品を分けて考えずに配置するということです。なので、後発医薬品は色々な場所に散らばります

一方の後発医薬品をまとめて配置するというのは、その通り後発医薬品が一ヶ所にまとまります

では、この2パターンのうちどちらのパターンが良いのか、それは調剤に関わる人数によって変わってきます。

1人で調剤する場合

主に1人で調剤をする場合、これは間違いなく後発医薬品を一ヶ所にまとめておいた方が良いです。そうすれば、その場所から動くことなく調剤を完結することが出来ます。

これ以上の動線の短縮はありません。

2人以上で調剤する場合

これは薬局の広さや処方内容にもよるのですが、2人以上で調剤をする場合には後発医薬品が散らばっていた方が良いです。

何故かというと、後発医薬品を調剤しなくてはいけないことが多いのに後発医薬品が一ヶ所にまとまっていると、その場所に複数の人が集まってしまうからです。

経験したことがあるかと思いますが、複数の人が一ヶ所に集まって調剤しようとすると、腕がぶつかったり邪魔になったりしますし、他の人が引き出しを開けているから下の引き出しに入ってる薬が取れない、なんて状況が生じます。

これは非常に効率が悪いです。

後発医薬品が散らばっていれば、1人1人の動線は若干増えるかもしれないですが、一ヶ所で渋滞することもなく効率的に調剤が出来ます。

トータルで見ると、後発医薬品が散らばっていた方が調剤にかかる時間は短いはずです。

まとめ

以上、調剤の動線を意識した薬の配置についてまとめてみました。

1人で調剤する場合は後発医薬品をまとめて配置する

2人以上で調剤する場合は後発医薬品を散らばらせて配置する

後発医薬品を調剤する頻度の高い薬局では、このような配置が効率的ではないかと考えています。

以前よりも間違いなく、在庫する医薬品の種類は増えています。それなのに在庫の配置をあまり工夫せず、動線が増加してしまっている薬局をちょくちょく目にします。

最近の傾向に合わせて、「後発医薬品を調剤する量」や「調剤に関わる人数」を意識して医薬品の配置を考えてほしいと思います。そうすることで、患者さんの待ち時間も減らせるはずです。

※劇薬や向精神薬の保管方法は、関連法規を遵守しましょう

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