薬剤師として独立をマジメに考えた時の話

以前にツイッターでこんなツイートをしたことがあります。

かくいう自分も、以前に一度マジメに独立を考えたことがあります。かかりつけ薬剤師指導料なんていう加算が出来るもっと前の話なので、おそらく3年とか4年前の話です。

結局独立はしませんでしたが、今薬剤師として働いている人の中には虎視眈々と独立を狙っている人もいるかと思います。やっぱり独立には夢がありますからね。

そんなわけで、自分が独立を断念した理由等を書いてみようと思います。今後独立を考える人に少しでも役立ててもらえれば幸いです。

独立を考えた理由

自分が独立を考えた理由はいたってシンプルで、休みたい日に休めないから。ふざけてると思われるかもしれませんがマジな話です。

当時は今よりも趣味に対する情熱が凄くて、サッカーは見に行きたいしライブハウスにも行きたいしっていう欲望が渦巻いてました。でも行けないんです。仕事だから。

門前薬局って、病院が開いている限り薬局も開けないといけないんです。患者さんが困るから。自分が死にでもしない限り、這ってでも薬局にいって開けるんです。患者さんが来るから。

まあ冗談ですけど(笑)

そんなわけで、休みたいときに休めるように、門前に病院を持たない調剤薬局を独立して開こうと考えたんです。それなりに投薬には自信があったし、患者さんから投薬で指名されることも多かったのでどうにかなるんじゃないかと考えていました。

独立しなかった理由

それなりに自信はあったのですが、色々と検討した結果、結局は独立しませんでした。その理由は大きく2つあります。

①患者さんを連れて行けない

まず1つ目が、患者さんを連れていけないこと。

自分を指名してくれるような患者さんを、自分の新しい薬局に引っ張っていけないことが分かったんです。具体的には、就業規則に「営業地域が被るエリアで開業できない」というような記載がありました。競業避止義務なんて言ったりもします。

これは間違いなく、独立して患者さんを連れていかれることを防ぐための記載です。

そしておそらく、就業規則に同様の競業避止義務がある会社は多いのではないでしょうか。当たり前っちゃ当たり前ですが、これは結構辛いです。

美容室などは独立して顧客を連れていく場合が多いと思うのですが、そのあたり就業規則で制限したりはないのでしょうか。もし知っている方がいたら教えてください。

②集客に困る

次に2つ目が、集客に困ったこと。

これも当然なんですが、門前に病院が無いと患者さんが来てくれません。

もし一度でも薬局に来てくれさえすれば、あとは自分の力次第で次回以降も来てくれるかもしれません。でも、その土俵にすら立たせてもらえない状況です。

そう考えると、門前病院がある状態で他病院の処方箋を増やすのは比較的簡単ですが、門前病院が無い状態で処方箋を増やすのは結構難しいなと思いました。

立地でカバーも難しい

そこを立地などでカバーできれば良いのかもしれないですが、目ぼしい場所はすでに大手チェーンが抑えていたりします。

まだ薬局になっていなくても、すでに賃貸料は払っていて土地だけ抑えてることもあります。程よいタイミングで薬局を建てるんでしょう。

処方箋の流動性

この、例えどんなに良い薬剤師だったとしても集客に困る原因は、やはり処方箋の流動性の低さが問題だと思います。

かかりつけ薬剤師だなんだって言ってますが、結局はほとんどの処方箋が門前の薬局で調剤されているのが現実で、処方箋の流動性は限りなく低いです。(門前の薬局でかかりつけ薬剤師指導料を算定しているケースが多い)

そこが少しでも変わってくれば、集客の難しさは改善されるかもしれません。ただ今のままだと、やはり門前に病院を持たない調剤薬局は難しいというのが自分の考えです。

独立への策

とは言っても、「自分は今すぐ独立したいんじゃ~!!」っていう人もいるかもしれません。そんな人のために2つ策を考えましたので、気が向けば参考にしてみてください。

①調剤薬局は捨てる

前述の通り、調剤報酬が収益のメインとなる調剤薬局では門前病院が無いと厳しいのが現状です。

なので、調剤報酬以外の収益、例えばOTCや市販薬などの販売をメインにする方が良いのかもしれません。

もちろん、ただそれだけでは大手ドラッグストアのスケールメリットに太刀打ち出来ないので、何かプラスアルファで特徴を出す必要はあると思います。

②有名になる

めちゃくちゃ抽象的ですが、有名な人の薬局なら行ってみたくないですか?

テレビに出るのは無理でも、今であればSNS等である程度有名になることは可能ですし、本を出すような薬剤師も多くいます。

そういう人が独立して調剤薬局を始めたら、ある程度の集客はあるんじゃないかと思います。

もちろん、薬剤師の中で有名という意味ではなく、一般人の中で有名という意味です。そこの振り幅というか立ち位置が結構難しいんですけどね。

でも有名であれば、処方箋の流動性の低さは障害とならないかもしれません。

まとめ

以上、自分が独立を諦めた理由、そしてそれでも独立したい人のための策を書いてみました。

たまにツイッターなどで独立してやっている人を見ると、本当にすごいな~と思います。

自分の知り合いでも1人独立て門前病院の無い薬局を始めた人がいますが、その人もやはり面で受ける処方箋だけでは経営が厳しいので配膳サービスと組み合わせています。

自分ももう少し処方箋の流動性が上がったらまた独立を考えるかもしれませんが、どうでしょうかね。本当に国次第です。

あと今の仕事も十分楽しいですからね(笑)

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