トレリーフが「レビー小体型認知症に伴うパーキンソニズム」の効能追加を承認申請

2017年8月30日、大日本住友製薬がパーキンソン病治療薬トレリーフ(一般名:ゾニサミド)について、「レビー小体型認知症に伴うパーキンソニズム」の効能追加を承認申請したと発表しました。⇒大日本住友トレリーフで「レビー小体型認知症に伴うパーキンソニズム」の効能追加を申請

もしこれが承認されれば、「レビー小体型認知症に伴うパーキンソニズム」の効能・効果を有する世界初の治療薬となります。

パーキンソン病とレビー小体型認知症の関係性については以前から注目していて、いずれはこういった適応を持つ薬も出てくるだろうと予想はしていました。

しかし、それがトレリーフというのは少し驚きです。(まだ承認されていませんが笑)

トレリーフといえば、訳ありというか、一般の人からすれば「何それ!?」とツッコミたくなる部分のある薬ですよね。

その辺りも踏まえながら、トレリーフとレビー小体型認知症に伴うパーキンソニズムについてまとめてみようと思います。

トレリーフはエクセグランと成分が一緒

トレリーフは2009年に発売になったパーキンソン病治療薬です。

医療関係者であれば知っていると思いますが、トレリーフの有効成分はゾニサミドで、それより何年も前から販売されている抗てんかん薬エクセグランと成分が一緒です。

トレリーフは25mg、エクセグランは100mgでエクセグランの方が成分含有量は多いのですが、薬価はトレリーフの方が高くなってます。

トレリーフ錠25mg:1115.90円/錠

エクセグラン錠100mg:29.80円/錠

なんと、トレリーフはエクセグランの30倍以上の薬価です。

ゾニサミドの量はエクセグランの方が多いのに!

これはトレリーフ錠が発売される時にかなり話題になりましたが、現在の新医薬品の薬価決定方法ではこうなってしまうみたいです。

こんなことしてるから医療費が増え続けてるんだろ!とツッコミたくなるところですが、現在そこまでトレリーフは処方されていない気がします。

今回はトレリーフに適応追加申請ということなので、もし承認されてもどの程度処方されるのかは未知数ですね。

だって結局高いですから(笑)

レビー小体型認知症に伴うパーキンソニズムとは

この「レビー小体型認知症に伴うパーキンソニズム」を理解するためには、まずレビー小体型認知症とパーキンソニズムについて理解しておく必要があります。

レビー小体型認知症

レビー小体型認知症が一般的に知られるようになったのはここ数年です。

自分が学生の頃にはアルツハイマーしか勉強した記憶がありません(笑)

レビー小体型認知症の症例を世界で初めて報告したのは日本の小阪憲司さん(横浜市立大学名誉教授)で、1976年のことです。

その後、1995年の第1回国際ワークショップでようやく新しい変性性認知症のひとつとして提案され、2014年にはアリセプトが世界初、日本でレビー小体型認知症の適応を取得しました。

パーキンソニズム

なんとも言いにくいパーキンソニズムですが、パーキンソン病とは若干異なります。

パーキンソン病以外の疾患や薬物投与によってパーキンソン様の症状が見られる疾患・状態、あるいはその症状のことをパーキソニズムと言います。

つまり、「レビー小体型認知症に伴うパーキンソニズム」とは、レビー小体型認知症の患者さんに現れるパーキンソン様の症状となります。

ま、名前から何となくイメージできるかもしれませんが(笑)

レビー小体型認知症とパーキンソニズムの関係性

レビー小体型認知症は、レビー小体(異常なたんぱく質が脳の神経細胞内にたまったもの)が大脳皮質に見られる認知症です。

このレビー小体が脳幹にも広がるパーキンソン様症状が現れます。

反対に、脳幹にだけレビー小体が見られると、これはもうパーキンソニズムではなくパーキンソン病です。

このように、パーキンソン病とレビー小体型認知症はきれいに区別できる病気ではないため、それにまたがるような治療薬もあって当然といえます。

トレリーフが承認されれば世界初ということですが、レビー小体型認知症に関係する治療薬はまだほとんど存在しないのが現状です。

今後もしかしたら、似たような薬が出てくる可能性がありますね!

まとめ

以上、トレリーフとレビー小体型認知症に伴うパーキンソニズムについてでした。

トレリーフといえば薬価問題!ということで過敏に反応してしまいましたが今回は適応追加なんですね。

問題なく承認されるんじゃないかと思っていますが、それによってトレリーフの処方量が増えるかどうかは気になるところ。

トレリーフが処方箋を受け付けたけど在庫してない・・・そんな時に絶対思いますよね。

エクセグラン割って渡しちゃダメ???

(最後の言葉が言いたくて記事を書いたようなもんです笑)

コメントを残す