薬局も無断で音楽を流すとJASRACに損害賠償を請求される?いえ、当分の間は大丈夫です。

先日、JASRACが音楽教室での演奏について、来年1月から著作権料の徴収を始めることを発表し話題になりました。また、そこまで話題になっていませんが著作権の手続きをしていない美容室など178事業者、352店舗に対し、簡易裁判所に民事調停を申し立てました。⇒BGMを利用する美容室などの店舗に対して全国一斉に法的措置

こういった話を知って思ったのが、薬局で流れている音楽は大丈夫なんだろうか?ということです。薬局でも音楽って流れていますよね。テレビがある薬局も多いかもしれません。ずっと無音の薬局は少ないと思います(笑)

結論を言ってしまえば、タイトルの通り薬局は当分の間JASRACに損害賠償を請求されることはありません。

今回の記事では、JASRACがどんな団体なのか、どんな場合に著作権使用料を取られのか、そしてなぜ薬局は当分の間大丈夫なのかをまとめます。

薬局で働いている人はぜひ読んで知っておいてもらえればと思います。

JASRACとは

巷ではカスラックなんて呼ばれているJASRAC。正式名称は日本音楽著作権協会ですので知っておいて上げましょう(笑)
その名の通り委託された楽曲の著作権を管理しており、著作権侵害の監視も行っています。

ちなみに著作権法という法律があり、「音楽を利用するにあたり、事前に、作詞者・作曲者・音楽出版者など著作権者の許諾を得る必要がある」ということがきちんと定められています。その管理を、著作者から委託されているわけです。

楽曲の利用方法によって著作権使用料が定められている

著作権法では楽曲の利用方法ごとに権利が定められています。
著作権使用料を支払わなくてはいけない場合と支払う必要の無い場合があるので、いくつか具体例を見ていこうと思います。

著作権使用料を支払う必要がある場合

・携帯音楽プレイヤーで待合に音楽を流す
・テレビやラジオを録画、録音して流す
・Apple MusicやLINEmusicなどの音楽配信サービスを待合に流す

違法ダウンロードした楽曲はもちろん、購入したCDをi-pod等にインストールして待合で楽曲を流す場合にも使用料の支払いが必要になるので注意が必要です。(CD等で認められているのは私的使用のための複製です)

著作権使用料を支払う必要が無い場合

・テレビやラジオをリアルタイムでそのまま流す(インターネットラジオは支払う必要あり)
・USENを待合で流す
・調剤室のみ音楽を流す

昔ながらの電波受信型ラジオを流す場合には使用料がかからないですが、radiko等のインターネットラジオのアプリを利用して流す場合には使用料がかかります。また、待合ではなく薬局の調剤室でのみ音楽を流す場合には、私的使用の範囲内のため使用料はかかりません。

著作権使用料

具体的な金額に関してはJASRACのホームページを見てもらうのが早いですが、店舗面積が500平方メートルまでの場合は年間6000円になります。

医療施設は使用料が免除されている

さて、ここまでダラダラと著作権使用料がかかる場合とかからない場合を見てきたわけですが、実は薬局ではJASRAC管理楽曲に関して使用料を支払う必要がありません。なぜなら、JASRACが医療施設は使用料の支払いを免除してくれているからです(笑)⇒お店などによる手続きが不要となる場合

・教育機関での利用
・福祉・医療施設での利用
・露店等での短時間で軽微な利用

このような場合、例え営利を目的としていても使用料の支払いが当分の間は免除されています。

薬局が医療提供施設と位置づけられたのは2006年の医療法改正からですが、正式に認められて良かったですね(笑)

※あくまでJASRAC管理楽曲の話なので、JASRACに委託されていない楽曲に関しては著作権使用料が発生する可能性があります。

まとめ

以上、著作権使用料について簡単にまとめました。

結論としては、薬局であれば当分の間は使用料を支払う必要はありません。ただ、いつJASRACが方針を変えて医療施設でも使用料を支払うように言ってくるか分かりませんので、著作権使用料を支払う必要がある場合とない場合は知っておいても良いのではないでしょうか。

ちなみにドラッグストアはどうなんだろう?と考えてみたのですが、ドラッグストアは使用料を支払う必要がありそうですね。調剤併設であろうと、確かそれ以外の部分に関しては薬局ではなく店舗販売業だったはずです。店舗販売業は医療施設と位置づけられては…いないですよね。

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