薬剤師の届出は2年に1度。忘れた時の罰則は?

日本に居住する薬剤師は2年に1度、12月31日現在における氏名住所その他厚生労働省令で定められている事項について、翌年の1月15日までに届け出ることが義務付けられています(薬剤師法第9条)。

薬剤師として働いていれば職場で教えてくれたりするのですが、子供を産んで働いていなかったり薬剤師以外の仕事をしていると、まあ忘れます。

先日、子供を産んで退職中の嫁に聞いてみたら、やはり忘れていたようで慌てていました。

すでに半年くらい経ってるんですけどね(笑)

そんなわけで今回、薬剤師の届出を忘れた場合にどういったことになるのか、簡単に調べてみたのでまとめておきます。

薬剤師の届出とは

医師、歯科医師、薬剤師には、2年に1度、住所地または勤務地の属する保健所に届出をする義務があります。

ちなみに看護師は同様の届出義務はありませんが、2015年10月から離職時に都道府県ナースセンターに届け出ることが努力義務になりました(看護師等の人材確保の促進に関する法律)。

届出の義務は平成偶数年度

薬剤師は毎年国家試験があって合格者が出るわけですが、何年に合格したかは関係なく、平成偶数年度に届出の義務があります。

つまり、平成28年度は平成28年12月31日の現況を平成29年1月15日までに届出をします。

これは、平成27年度から薬剤師になった人も、平成28年度から薬剤師になった人も同じです。

「あれ?今年は届出の年だっけ?」って絶対に忘れるんですよね。

もういっそのこと、隔年ではなく毎年にしてほしいです(笑)

獣医師も2年に1度の届出義務

ちなみに、最近加計学園のニュースで話題になっている獣医師についても調べてみたのですが、獣医師も2年に1度届出をする必要があります。

しかし、届出先は保健所ではなく都道府県庁の畜産主務課または家畜保健衛生所

届出期限も1月31日までとなっています。

「なんで獣医師だけ色々違うんだろう?」と疑問に思ったのですが、おそらく医師や薬剤師は厚生労働省の管轄ですが獣医師は農林水産省の管轄だからですね。

ちなみに保健所は厚生労働省の管轄。

このあたり、日本の縦割り行政の不便さが出てますね(笑)

届出を何に活用しているのか

これは公式に発表されていることですが、厚生労働省の薬剤師資格検索システムに登録されます。

このシステムは、氏名を入力すると『その氏名の人がこの薬剤師資格検索システムに登録されているか』が分かります。

つまり、自分に薬を渡してくれた白衣の人が本当に薬剤師なのかを調べることが出来ます。

もし薬を貰った時に、明らかに怪しい人がいたら調べてみてはいかがでしょうか(笑)

・・・こんなシステム誰が使うんだろう?

届出を忘れるとどうなる?

さて、気になるのはやっぱり届出を忘れたらどうなるかですよね。

薬剤師法には次のように書かれています。

第32条  次の各号のいずれかに該当する者は、50万円以下の罰金に処する。

1 第9条の規定に違反した者

薬剤師第9条が届出を義務付ける内容なので、つまり届出をしないと50万円以下の罰金となります。

・・・とはいっても、本当に罰金を支払うことはあるのでしょうか?

自分の周りでは、まだ実際に罰金を支払った人はいません(笑)

届出を忘れていた嫁にも何の通知も来ていません。

薬剤師を辞めてしばらく仕事をしておらず、ずっと届出をしていない人にも確認しましたが、今まで何も言われたことが無いそうです。

こうなってくると、何のために真面目に届出をしているのか分からないですよね。

薬剤師資格検索システムから名前は消える?

ちなみに、届出を忘れると薬剤師資格検索システムから名前は消えるのでしょうか。

昨年度の届出を忘れている嫁を実際に薬剤師資格検索システムで検索してみたところ、見事に検索に引っかかりました。

つまり、まだ薬剤師として働いていることになっています(笑)

届出を忘れても検索システムから消えないのですから、ほんと何のために届出をしているのかって感じです。

薬剤師国家試験に合格して免許の申請をしていない人はどうなのか

届出は薬剤師の義務とされているのですが、そもそも薬剤師というのはどの段階で薬剤師と認定されるのでしょうか。

国家試験に合格した段階?

いえ違います。

国家試験に合格して薬剤師免許の申請をし、薬剤師名簿に登録され免許が発行されて初めて薬剤師となります。

現在の6年制の薬学部ではあまり無いかもしれませんが、4年制の頃は製薬企業に就職するけど取り敢えず薬剤師国家試験だけ受けておく人が結構いました。

そういった人の多くは免許の申請までは行わないんですよね。

登録に費用が30000円くらいかかりますから。

つまり、薬剤師国家試験には合格したけど薬剤師ではないという状況です。

そういった人には、届出の義務は無いということになります。

まとめ

以上、薬剤師の届出について簡単にまとめてみました。

結局、忘れたところで罰金を支払うようなことは今のところ無いようです。

ただ薬剤師法にキチンと明記されてるわけですから、薬剤師の人はキチンと届出をした方が良いんじゃないかなと思います。

いつ突然、罰金を取り始めるか分からないですからね(笑)

 

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厚生労働省が発表している薬剤師数や統計データはあてにならない

2017.07.25

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