甘酒と薬の飲み合わせ。甘酒が「飲む点滴」というのは本当なのか?

前回の記事でノンアルコールビールと薬の飲み合わせについて記事を書きましたが、今回は甘酒と薬の飲み合わせについて書こうと思います。

というのも、最近はドラッグストアやスーパーで甘酒を置いてる店が増えているんですよね。

テレビでも、甘酒が健康に良いことを伝えている番組が増えています。「飲む点滴」なんて言われてますよね。

今後は健康を目的に、家で継続して甘酒を飲む人も増えるのではないでしょうか。

そうすると自然と、甘酒と薬の飲み合わせについて気になる人も増えてくるはず。

そんなわけで、甘酒と薬の飲み合わせについて簡単にまとめておきます。

甘酒とは

飲み合わせの前に、そもそも甘酒とは何なのか。

単純に甘酒といっても、実は大きく分けて2種類の甘酒があるんです。

米と麹から製造した甘酒

酒粕から製造した甘酒

製造法が違うわけですが、簡単にそれぞれについてまとめておきます。

米と麹から製造した甘酒

まず米と水から粥を作り、そこに麹を加えて50~60℃で一晩置きます。

すると、麹由来のアミラーゼによって米のデンプンが糖化し、甘味が出てきます。

これが甘酒です。

文章にすると簡単そうに見えますが、この50~60℃で管理するというのが意外に難しく、温度が低いと酸味が出てしまい、温度が高いと糖化が進みません

また、酵母菌が混入すると嫌気性の反応で糖からアルコールを生成してしまうため、出来るだけアルコールが生成されないような管理が必要となります。

時間もかかるし麹も高価なので、現在安価で市販されているような甘酒では採用されていない製法です。

酒粕から製造した甘酒

酒粕から製造する方法はすごく簡単で、お湯に酒粕を溶き、砂糖などで甘味を加えるだけです。

こっちは文章だけでなく実際の製法も簡単です(笑)

というか、市販されている粉末タイプの甘酒は、実際には酒粕と砂糖が大部分です。

それを自分でお湯に溶かすわけです。

もはや、それでなぜ甘酒というのか謎です(笑)

この製法で甘酒を作る場合、原料の酒粕にアルコールが含まれているため、それを溶いて作る甘酒にもアルコールが若干含まれてしまいます。

甘酒と薬の飲み合わせ

上記の通り2種類の甘酒があることを踏まえて、甘酒と薬の飲み合わせを考えます。

気になるのは、酒粕から作った甘酒に含まれるアルコール。(米と麹から作る場合でも、失敗するとアルコールが含まれます)

酒税法に引っかからないようにアルコール分は1%未満に調整されていますが、それでも多少は含まれます。

お酒に弱い人は酔ってしまう可能性もありますし、薬との相互作用もゼロとは言い切れません。

そんなわけで、

米と麹から作られた甘酒であれば薬との飲み合わせは問題無い

酒粕から作られた甘酒は、念のため薬との相互作用に気をつける

こんな認識で良いと思います。

ちなみに、どちらの製造法かは食品表示の原材料名を見てみましょう。必ず米麹か酒粕の記載があると思います。

甘酒の栄養面と考えてみる

最後に、甘酒の栄養面について少し考えてみます。

甘酒は「飲む点滴」なんて言われるくらい、栄養面で注目されています。

含まれている栄養素としては、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、食物繊維、各種アミノ酸などなど。

これらは全て、甘酒の原料として使用されている麹や酒粕に含まれている成分です。

確かにビタミンB群や食物繊維、各種アミノ酸など健康に良さそうです。

身体に必要な栄養素が数多く含まれており、「飲む点滴」というのも間違いではありません。

甘酒に含まれる糖分に注意

しかし実は、甘酒を飲むうえで気を付けなくてはいけないのが糖分です。

甘酒を飲んでみると、その名の通り甘いですよね。

酒粕から作った甘酒なんて、甘くするために砂糖を加えています(笑)

もちろん種類によるのですが、ものによってはコップ一杯で100kcalを軽く超えるものもあります。

いくらビタミンや食物繊維、アミノ酸が含まれているからといって、そんなカロリーの高いものをガブガブ飲んでしまっては、逆に健康を害してしまいます。

そんなわけで、確かに甘酒にはビタミン等が多く含まれていますが、糖分も多いため1日コップ1杯程度にしておいた方が良いと思います。

まとめ

以上、甘酒と薬の飲み合わせ、そして甘酒の栄養面についてまとめてみました。

現在市販されている甘酒のほとんどが酒粕から作られているものであることを考えると、アルコールが1%未満ながらも含まれていると思って薬との飲み合わせを考える必要がありそうです。

栄養面に関しても、確かにビタミンB群や食物繊維、各種アミノ酸が含まれていますが、それ以上にカロリーの高さが問題になってきます。

くれぐれも飲みすぎには注意しましょう。

また最後に余談ですが、酒粕から作られている甘酒はアルコールがわずかに含まれていますので、当然飲み過ぎた場合には酒気帯び運転の検査に引っかかる可能性もあることを知っておいていただければと思います。

 

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