東和薬品のRACTAB(ラクタブ)技術について、詳しくまとめてみた

RACTAB(ラクタブ)技術って知ってますか?

トーワが独自に開発した製剤技術で、医薬品の製剤技術としては初めて日本デザイン振興会主催のグッドデザイン賞を受賞しています。

最近では多くの薬でOD錠が発売されるようになり、各社OD錠の製造技術を開発し特許を取得しています。

自分は、OD錠が発売になった時には出来るだけ、味などを知るために製剤見本を舐めてみるようにしています。

色んなOD錠を舐めていますが、個人的にはRACTAB技術を利用したトーワのOD錠が一番崩壊性やデザイン設計に優れていると考えています。(味はイマイチなものもあります)

そんなわけで今回は、トーワのRACTAB技術について少し深く掘り下げてまとめてみようと思います。

グッドデザイン賞
グッドデザイン賞は1957年に創設された日本恵唯一の総合的なデザイン評価・推奨の仕組みです。これまでの受賞件数は40000件以上にのぼり、受賞のシンボルである「Gマーク」は、よいデザインを示すシンボルマークとして広く親しまれています。

そもそもトーワって?

黒柳徹子さんのCMでお馴染みの東和薬品

後発品メーカーの中では、日医工、沢井に次いで日本3番目の売上高を誇ります。

一番の特徴は、卸を通さず直接取引を行っているところ。

薬局や病院に対して自社の流通網で販売しています。(今年の4月からスズケン等の卸とも販売連携していて、スズケンからもトーワの薬が納入可能となっています)

個人的には、薬の包装というか箱がいまいちセンスが無いと思っています(笑)

ただそれ以外は、直接取引など独自路線な部分もあるし、ジェネリック医薬品に先発医薬品にはない製剤工夫を加えたりしていて好きなメーカーです。

RACTAB技術を詳しく

Rapid and Comfortable Tabletsと略してRACTABです。

2003年に開発された技術で、2012年度にグッドデザイン賞を受賞しました。

技術の詳細は上の図を見てもらうのが早いと思いますが、「とけやすさ」「硬さ」という相反する性質を合わせて持たせることに成功した技術です。

以前のOD錠は硬度が低かった

というのも、それまでのOD錠は錠剤の中にすき間をつくり、水が浸透しやすいようにすることで口の中で早く溶けるようにしていました。

そのせいで錠剤の硬度が低く、一包化をすることが出来ないOD錠が数多くありました。

シートから出してしまうと吸湿して崩壊してしまったり、衝撃で錠剤がかけてしまったりするからです。

速崩壊性粒子の開発

そんな中で、トーワは速崩壊性粒子を独自開発しました。

その粒子で錠剤内部を隙間なく埋めることで、通常の錠剤と同程度の硬度を保ちつつ、少量の水で速やかに粒子が崩壊し錠剤内部に隙間が出来るようなデザインの設計に成功したのです。

また、錠剤内部が速崩壊性粒子で埋まっていることで錠剤の表面をコーティングすることが可能になり、徐放性腸溶性を持たせることにも成功しています。

これは、OD錠のバリエーションを増やすという意味で大きなメリットといえます。

他のOD錠との比較

舌触りが良い

これはあくまで個人的な感想になってしまうのですが、RACTAB技術で作られたOD錠は圧倒的に舌触りが良いです。

他のOD錠にある独特のザラザラ感がうまく改善されています。

これはトーワのMRさんに聞いてもかなり力を入れてる部分らしく、確かにその成果は出ているなあといった感想です。

味はイマイチ

ただ味はイマイチな物もあります。

本当に(笑)

トーワのGEに変更すると、先発に戻したいと言う患者さんがたまにいるのですが・・・

その理由はほぼ全てOD錠の味です(笑)

味に関しては人それぞれ好みがあるかと思いますが、そこを改善してもらえれば更にトーワのOD錠好きは増えるんと思います(笑)

まとめ

以上、トーワのRACTAB技術についてまとめてみました。

あまり意識しないかもしれないですが、各社OD錠の製造技術を開発していて特許も取っているんですよね。

そして、RACTAB技術のように患者さんにとってメリットの大きいOD錠がある一方、メーカーによってはただジェネリック対策でOD錠を発売しているものもあります。

それが非常に残念な点。

前回の記事でもちょっと書きましたが、ブランド力であったり販売戦略など小手先の部分で争うのではなく、あくまでも患者さんの求める物事を追究していくことで市場を争ってもらいたいな~と思っています。

「武田」というブランドを押し売りするMR。薬局をなめてるんですか?

2017.07.05

そういう部分で、個人的に東和薬品は応援しているので記事にしてみました。

※余談ですが、東和薬品は大阪府門真市にある多目的アリーナである大阪府立門真スポーツセンターの命名権を取得し、2015年10月1日から「東和薬品RACTABドーム」と命名しています。こういったことからも、東和薬品のRACTAB技術にかける意気込みというかプライドが感じられますね。

 

関連記事

ミカルディスのジェネリックどんな感じ?ただのAGでは終わらせなかった「DSEP」

2017.08.16

コメントを残す