熱中症対策。腎機能低下患者はOS-1などの経口補水液に注意

いや~ジメジメした暑い日が続きますね!

昨日は全国で30℃を超えた地域が多かったみたいで、60人以上が熱中症で搬送されたようです。

テレビでも熱中症対策でOS-1など経口補水液のCMがよく流れていますが、実はこの経口補水液、腎機能の低下している方には注意が必要になります。

そんなわけで、今回は経口補水液についての記事です。

経口補水液とは

経口補水液について細かな定義は存在しないのですが、一般的にはOS-1などの、スポーツドリンクよりもナトリウム量の多い経口飲料のことを経口補水液と呼んでいます。

ただ実際にOS-1に含まれる栄養成分を見てみると、

このようにナトリウムにも様々な成分が含まれていることが分かります。

ちなみにポカリスウェットの栄養成分はこちら。

ナトリウムの量が結構差がありますね。

他にも結構違いがありますが、よく言われるのがナトリウムの量の差で、下痢や嘔吐や夏の暑さによって脱水を起こしそうな時にはナトリウムの多く含まれているOS-1の方がオススメされています。

経口補水液にはカリウムが多く含まれる

何故かナトリウムばかり注目されますが、経口補水液にはカリウムも多く含まれています。
これは、脱水時にはナトリウムだけでなくカリウムも多く失われているからです。

高齢者のカリウム摂取に注意

ナトリウムの摂り過ぎは高血圧になると言われてますが、別にOS-1をちょっと飲んだからといってすぐに高血圧になるわけではありません。

しかしカリウムには注意が必要です。
高カリウム血症になると嘔吐や不整脈が起こり、最悪の場合死に至ることもあります。

そして、高齢者は腎機能が低下してることが多く、若い人よりも高カリウム血症を起こしやすい状況です。
場合によってはカリウムの摂取制限をしていることもあります。

そういった方に無闇にOS-1などの経口補水液をオススメして、さらにナトリウムの注意ばかりしてカリウムに何も注意を払わないというのはなかなかに危険と言えます。

カリウム量の比較

先ほどの栄養成分表示を見ればOS-1 100mlあたり78mgのカリウムが含まれていることが分かると思いますが、これはどの程度の量なのでしょうか。

分かりやすいようにOS-1ペットボトル1本(500ml)あたりの量で見てみると、OS-1ペットボトル1本にカリウムが390mg含まれています

これはだいたいバナナ1本に含まれるカリウムの量と同程度になります。
(バナナ100gあたりカリウム360mg。バナナ1本は80g~120g)

そう考えると、OS-1ペットボトル1本で結構な量のカリウムが含まれていることが分かるかと思います。

自家製経口補水液の作り方

では腎機能の低下している患者さんは経口補水液を飲まない方が良いのでしょうか。

確かに市販されている経口補水液は飲まない方が良いと言えますが、実は経口補水液というのは自分でも簡単に作れます。
自分で作れば、基本的にはカリウムの入っていない経口補水液を作ることが可能です。

インターネットで調べれば経口補水液の色んな作り方が出てくると思いますが、ここにごく一般的なレシピを載せておきます。

水500 ml
塩1.5g (小さじ3/10)
砂糖20g(大さじ2と1/5)

ただこれだけです(笑)
これで十分な量の水分とナトリウムを摂ることができます。

ちなみに、それなら砂糖はいらないんじゃないかと思う人もいるかもしれませんが、実はブドウ糖が入っていた方が水分の吸収が早くなることが分かっています。
それで砂糖を入れているわけです。

ですので、砂糖でなくてブドウ糖を入れても問題ありません。
まあブドウ糖が普段から家にある人は少ないと思いますが(笑)

まとめ

以上、経口補水液についての記事でした。

経口補水液に含まれるナトリウムの量にばかり注目されがちですが、注意しなくてはいけないという意味ではナトリウムよりもカリウムの方が重要ではないでしょうか。

テレビなどでCMも流れているので、高齢者などが気軽に購入しやすい状況ではあると思います。

そこはしっかり薬剤師が介入し、本当に経口補水液が必要な人なのか、腎機能は問題ないのかを確認していければと思います。

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