患者さんが、いつも大混雑しているのに薬局を変更しない理由

以前は大学病院の門前薬局で働いてました、どうも食アド薬剤師ttです。

そういう毎日何百人も患者さんが来る薬局で働いていると、

どうして皆もっと空いてる薬局に行かないんだろう?

っていう疑問がフツフツと沸いてきます。

薬局の経営的にはたくさん来てくれた方がありがたいんですけど、病院で何時間も待たされた挙句薬局でも1時間とか待つんですからね。
周りには空いてる薬局もあるんだから、わざわざ混んでるところに行かなくてもって思うわけです。

というわけで今回は、なんで患者さんはわざわざ混んでる薬局に行くのかを考えて記事にしてみます。

新患だと何も知らずに入ってくることもあるので、いつも行ってて混んでることを知ってるのにまたその薬局に行く患者さんに焦点を当てます。

患者さんのクレーム

こんなことを考えてみる理由として、以前に

「なんで処方箋通り薬を出すだけなのにこんなに待たされるんだよ!こんな薬局二度と来ないからな!!」

といったクレームを受けたことがありました。
まあ薬局が処方箋通りただ薬を出しているだけかどうかは置いておきます。

ただ、もう二度と来ないかと思いきや、次もまた来たんですよね(笑)

同じような経験したことある人、自分以外にもいるんじゃなかな~

人間の脳は変化を嫌う

で、なんでそんな嫌な思いをしてもまた同じ薬局に行くのか。
それは

人間の脳は変化を嫌うから

です。
実はその薬局が好きとか、クレームを言ってストレスを発散するために行ってるとか例外的な理由もあるかもしれませんが、そういった事情は無視します(笑)

人間の脳が変化に対してストレスを感じる例は身近にたくさんありますよね。

転職、結婚、引越し

これまでの生活パターンが崩れるとすごく疲れます。
それは脳がストレスを感じるからです。

変化に対する抵抗は高齢者の方が強い

これに関しては特にエビデンスとか調べるつもりもないですが、高齢者の方が変化に対する抵抗が強い気がします。

薬局で働いていて、「ジェネリックへの変更」を勧めたとき。
ちゃんとした理由があって拒否する人は別として、なんとなく今まで通りが良いっていう理由で拒否する人は、体感として高齢者が多いです。
これも、薬の名前や見た目が変わるという変化に対してストレスを感じているからでしょう。

なんとなく今までと同じ薬局が良い

こういった例と同じで、長時間待たされるにも関わらずなんとなく今までと同じ薬局に行くのも、薬局を変えるという変化に脳がストレスを感じているからです。

本能的に。

この本能的というのが厄介で、理論的に考えれば薬なんてどこで貰ってもだいたいは同じだし金額もほとんど変わらないし、それなら待ち時間の短い薬局で貰おうとなるはずです。

そうならないのは、理論よりも本能の方が人間は強いからです。

逆に理論で本能を抑えられる人は、合理的だったり人間味が無いなんて言われたりもします。

まとめ

以上の通り、患者が空いてる薬局には行かずにわざわざいつも混んでる薬局に行く理由が、人間の脳が変化にストレスを感じるので本能的にいつもと同じ薬局を選んでいるということが分かっていただけたかと思います。

近頃、患者さんはかかりつけ薬局を作ってそこで薬を貰うことを勧められています。
しかし、日本ではこれまで国主導で、病院の目の前の門前薬局で薬を貰う流れが作られてきました。

その流れを遮ってかかりつけ薬局で薬も貰うようにするということは、大きな変化でありストレスを与えることとなります。

そんなわけで、国のかかりつけ薬局への方向性の転換は、なかなか上手くいかないんじゃないかな~と思っています。

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