高額医療費制度を改めて勉強してみる。指定難病の認定取消に備えて

「指定難病の認定が取り消されたら私は自殺するよ!!」

突然そんなこと言われたらビビっちゃいますよね?
この前言われたんです。ビビりました(笑)

でも前のブログでも書いたんですけど、これからは医療費破産が現実的に起こり得る時代だと思っています。
国がじゃないですよ?個人がです。

そんなわけで、今回は医療費破産のストッパーになるであろう高額医療費制度について改めて勉強してみようと思います。

指定難病とは

高額医療費制度に取り掛かる前に、患者さんが言っている指定難病について簡単にまとめておきます。

指定難病とは、平成27年1月に施行された「難病の患者に対する医療等に関する法律(難病法)」を根拠として、認定されれば医療費の助成を受けることのできる難病のことをいいます。難病の中でも国の人口に対する割合が0.1%に満たないものを指定難病としており、現在では306疾患まで増えています。

指定難病の医療費

指定難病の認定を受けると、自己負担割合が下がり自己負担上限額も定められ、それ以上は負担する必要は無くなります。

指定難病の認定取消はあるのか?

上記の通り指定難病の認定を受ければ医療費の助成を受けられるので、もし認定が取り消されたりしたら負担金額は当然上がります。病気によっては高価な医薬品を使用している場合もあるので、その場合には自己負担金額は跳ね上がります。

問題は、今まで認定されていたものが突然認定取り消されることが本当にあるのか?ということです。

患者さんが言うには、「今度から認定が厳しくなるから助成を受けられるか分からない」と医師に言われたとのこと。

一応、指定難病には認定基準というものがあって、症状の重症度を判断基準としています。
その重症度の基準が変わるのか、それとも今までは医者が言えば重症度そこまで関係なく認定されていたものが今度からはきちんと審査されるようになるのか。

その辺り細かいことは知らないのですが、とりあえずこの患者さんは認定取消になる可能性があると。

それならこっちは、もし認定取消になった場合にどうすれば自殺しないでもらえるかを考えるのが筋っていうものです。
ということで、思いついたのが高額医療費制度です。

高額医療費制度について

高額医療費制度とは、医療費が高額になり自己負担の限度額を超えた場合に、超えた分のお金を払い戻してもらえる制度のことを言います。

限度額は年齢や所得水準によって分けられ、以下の通りになります。

<70歳以上>

<70歳未満>

複数の医療機関の合算が可能

この制度の重要な点は、同一の医療機関における自己負担では上限額を超えない場合でも、同じ月の複数の医療機関における自己負担を合算することができるという点です。(70歳未満の場合には同一の医療機関における自己負担が21000円以上である必要があります)

世帯での合算も可能

さらに、一人では上限額を超えない場合でも、世帯の中で自己負担額を合算して申請することができます(70歳未満の場合には自己負担が21000円以上であることが条件)

同月に自己負担が発生するように上手く調整する

この高額医療費制度、あまり詳しく知っている人が多くありません。医療機関に勤めている人でも、パソコンで入力すれば自動で算定されるために制度を改めて勉強しようと思わないからです。

でも上記のような制度の仕組みを勉強してみると、自己負担が同月の合算で上限額に達しなければ制度を利用できないことが分かります。
逆に考えれば、世帯の人たちが同じ月に病院にかかるようにすれば上限額に達しやすいと言えます。

さらに、複数の医療機関にかかっている場合にも、複数月に分けてかかるのではなく出来るだけ同じ月に複数の医療機関にかかるようにすれば、上限額に達しやすくなります。

多数回該当という制度

多数回該当という仕組みもあります。これは、直近12ヶ月のうちに既に3ヶ月以上高額医療費制度を利用している場合、さらに上限額が引き下げられるという仕組みです。

前述の通り、うまく「複数医療機関合算」や「世帯合算」を利用して上限額を超えるように医療機関を受診していけば、さらに自己負担額を抑えられるということです。

まとめ

以上、指定難病と高額医療費制度についてまとめてみました。

普段あまり気にすることの無い制度ですが、改めて勉強してみると、上手くやれば結構使えそうな制度であることが分かると思います。
大切なのは、医療機関にかかるのを出来るだけ同じ月にまとめることです。

冒頭の患者さんには、この高額医療費制度のことを説明して安心して治療にあたってもらおうと思います。

ま、高額医療費制度を利用しても結構な自己負担額はかかるんですけどね。

その前に指定難病の認定を取り消されないのがベストなんですけどね!笑

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