保険制度が4月から変更になったって知ってる?

1か月くらい前に来局された患者さんの話です。

その患者さんは保険証が国保から社保に変わっていました。

そこで保険証を確認させてもらったのですが、何か不満がありそう。

気になったのでお話を伺ったところ、

「4月から、保険料が給与天引きになって手取りが減った!!毎年保険料10万円以上振り込みもしてるのに、どういうことなんだ!!」

とのことでした。

まあ発言から何となく分かったのですが、この患者さんは国保と社保の違いについて詳しくありませんでした。

国保と社保の違い4月からの変更点などを説明したら無事に納得してもらえたのですが、薬局ではたまにこういうことがあるから大変です。

薬剤師は薬のことは勉強してきましたが、保険制度については詳しく習ったりしてないですからね。

そんなわけで今回は、薬局薬剤師ならある程度知っておいて損はしないであろう保険制度について、簡単にまとめておきます。

国保と社保の違い

国民健康保険

運営者:市区町村役場の国民健康保険窓口
扶養:不可
納付方法:個人(世帯)で支払い

社会保険

運営者:協会けんぽor各社会保険組合
扶養:認定範囲内の親族を扶養可能
納付方法:給与天引き

納付方法の違いを知ってもらう

冒頭の患者さんは、納付方法の違いを理解していませんでした。

4月から社会保険に変更になったのであれば、給与から天引きされる代わりに個人で支払う必要はなくなります。

しかし、タイミング悪くそのことを把握する前に受診したのでしょう。

そのことを知らないと、確かにかなりの保険料の増額です。

さらに言えば、家族の給与状況にもよりますが、家族を扶養にいれることが出来たり会社と保険料を折半できたりで、おそらく保険料の負担は減ると思うんですよね。

そこまでは伝えていませんが(笑)

社会保険への加入条件の変更点

ご存知の方も多いかと思われますが、実は2016年から2017年にかけて社会保険の加入条件が変更されています。

今まで国保であったり配偶者の社保に被扶養者として加入していた人が、自分の会社の社保に加入することになったケースがあるんです。

2016年10月の変更点

変更前は、「週30時間以上労働、月15日以上労働」という、いわゆる3/4ルールというのが社保加入の条件でした。

それが2016年10月からは、

1)週の労働時間が20時間以上
2)賃金月額が月8.8万円(年106万円以上)
3)1年以上の使用されることが見込まれる
4)従業員501名以上の勤務先で働いている
※ただし、学生は除外する。

というような、これまでよりも加入しやすい条件に変更となりました。

2017年4月の変更点

さらに今年の4月から、上記4)の「従業員501名以上の勤務先で働いている」という条件が、「従業員が500名以下の会社であっても従業員の過半数で組織する労働組合の同意、もしくは従業員の過半数を代表する者などの同意を得られれば」社会保険に加入することが出来るように変更となりました。

より小さな会社でも社会保険に加入しやすく変更されたんですね。

まとめ

以上のことから、冒頭の患者さんは従業員500名以下の会社で短時間勤務をされていたのではないでしょうか。

これまでは国保だったものが2016年10月の変更で給与金額から社保の加入条件に引っかかり、4月になって労使の合意が得られたことで社保へと切り替えになったのだと推測されます。

・・・冒頭の患者さんの会話だけでここまで分かってしまうんです(笑)

まあ最終的に何が言いたかったかというと、こういった薬以外の相談でも患者さんの信頼を得られるということです。

この患者さんも自分の説明を聞いて納得し、かなり喜んでいました。

こうして得た信頼によって、次は薬のことも気軽に質問してくれるかもしれません

薬剤師はサービス業です。

患者さんが困っていることがあれば、別に薬のことでなくても解決してあげて良いわけです。

さらに言えば、薬剤師は保険料から収入を得ているわけです。

その保険の制度に関しては、ある程度の知識を持っていても良いのではないでしょうか。

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