患者が処方箋を失くしてしまう原因とその対策

嘘みたいな話なんですが、自分の知ってる薬局では患者さんがよく処方箋を失くします

門前の病院で処方箋を受け取って、目の前にある薬局に来るだけです。その間、多めに見積もってもせいぜい徒歩1分。それなのに、その間に失くしてしまうんです。

信じられないですよね?自分も信じられないんですが、でも本当の話なんです(笑)

今回は、そんな処方箋を失くしてしまう原因と、その薬局がとった対策の紹介です。

処方箋を失くしてしまう原因

かかりつけ薬局や面分業が叫ばれる昨今ではありますが、依然として多くの患者さんは病院の目の前にある門前薬局を利用しています。

考えてみれば、高齢者、特に認知症を患っているような高齢者にとっては、病院で処方箋を受け取ってからわざわざ離れたかかりつけの薬局まで行くことは、様々なリスクを伴うような気がします。

交通事故のリスク
処方箋を失くしてしまうリスク
薬局に行くことを忘れてしまうリスク

などなど。

そう考えると、門前の薬局にもそれなりに価値はあると思うのですが・・・まあ、門前薬局の是非に関しては長くなってしまうので置いておくとして。

ただ今回紹介する薬局では、べつに面分業というわけでもなく、門前の病院の目の前に建っている普通の薬局です。細い道を挟んですぐのところにあります。

それなのに、患者さんがよく薬局に来るまでの間に処方箋を失くしてしまうわけです。

もちろん本当に失くしてしまったわけではなくて、カバンなどに入れたら分からなくなってるだけなんですけどね。

この薬局の患者さんは認知症の患者さんが多いというのもあるんですが、皆さんの薬局ではどうでしょうか。失くしてしまう患者さんいませんか?おそらくいるはずです。

処方箋と領収書・明細書のサイズが同じ

で、失くした患者さんの様子なんかを見ていると、処方箋と領収書・明細書のサイズが同じなのが原因なんじゃないかと思ったんです。

処方箋のサイズに関しては原則としてA5用紙の大きさと決められていて、実際にA5サイズの処方箋がほとんどです。

一方の領収書・明細書に関してはサイズが決められていないのですが、ほとんどの病院がA5サイズです。これは処方箋の用紙と同じサイズの用紙を使用した方が、プリンターや用紙購入においてメリットが大きいからと思われます。

それはそれで別に良いのですが、処方箋と領収書・明細書のサイズが同じだと、まとめて折りたたんで一緒にカバンの奥底へ入れてしまう人がいるんですよね。その結果、いざ処方箋が必要になっても見つからなくなると。

処方箋を失くさないための対策

じゃあどうすれば、まとめて折りたたんでカバンの奥底へ入れてしまうのを防げるのか。

病院が用紙のサイズを変えてくれれば簡単なのですが、それはさすがに言えないですよね。

そんなわけで、この薬局が導入したのが「A4のクリアファイル」

普通のA4クリアファイル

病院で処方箋だけをA4サイズのクリアファイルに入れて患者さんに渡してもらうようにお願いしました。

そうすれば大きくてカバンに入れにくいですし、クリアファイルを折ろうとは思わないですからね。領収書・明細書と一緒にカバンに入れてしまうことが出来ないわけです。

そうしてみたところ、見事に領収書・明細書はカバンにしまって、処方箋だけクリアファイルごと薬局に持ってきてくれるようになりました。

ちょっとした工夫と経費だけで、患者さんが処方箋を失くしてしまって困ったり、薬局内で処方箋を探して手間取るような時間を無くすことが出来ました。

これは門前薬局に直接処方箋を持って行く人の話ですが、他の薬局に処方箋を持って行く場合でも、クリアファイルに入っていれば失くしにくいんじゃないかと思います。

そういう意味では、門前薬局だけでなく全ての薬局にメリットのあるサービスといえます。

まとめ

以上、高齢者が薬局に来るまでに処方箋を失くしてしまう原因と、その対策の紹介でした。

やはり高齢者は色々と忘れっぽくなっていますから、薬局で働いていると予想もつかないような問題でや出来事に遭遇します。そういった時に、その原因を一つ一つきちんと考えて同じことを繰り返さないための対策を施していけば、自然と患者さんにとって利用しやすい薬局になっていくんじゃないでしょうか。

※念のため補足しておくと、今回のクリアファイルには何も手を加えず、病院から薬局への誘導にはならないように気を付けています。

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2017.07.14

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